エンジニアリングマネージャーになってから読んで助けられた本
この記事はファンタラクティブ2024年アドベントカレンダー 12月6日の記事です
昨年末にエンジニアリングマネージャーになり、何かを感じては記事を漁ったり、VPoEと相談したり、本を読む1年でした。
折角なのでブクログというサービスで、読書記録を取ることを再開しました。折角なので僕のユーザーページのリンクを置いておきます。
ブクログでは1年間にどのくらい読んだのか、本棚に入れたのかを出してくれます。
毎月1冊は読もうと思っていたのですが、途中からなかなか時間を取ることができず今年の後半は減っていってしまいました…。もう少し時間を作りたい。
さて、この1年は特にピープルマネジメントを始めて色んなことに悩んだ年でした。その時に読んだ本について、少し書いておこうと思います。
河合隼雄のカウンセリング入門:実技指導をとおして
心理学者の河合隼雄先生とカウンセラーによる質問会の内容を本にした1冊。カウンセラーな方が持ち込む相談ごとをじっくり整理していく様子が書かれています。双方の反応が細かく書かれているのがまた良くて、質問会の空気感がよく分かります。
相談の中身はなかなかリアルな内容で、ちょっと考えてみるにはなかなか難しい内容なのですが、自分ならどうするのかを考えつつ読んでみるとなかなか面白かったです。
この本はメンバーとの1on1を始めて少し経った頃、1on1がどうにも聞いているだけのように感じ、VPoEに「もう少し上手く聞いたり深ぼったりしながらその先の話に進むために何かないだろうか」と相談したことをきっかけに読みました。相槌の仕方やリフレーミングなど上手くきいたり整理していく方法についてヒントを得たような気がします。
また、こちらが「何かをしてやろうとか」とか「解決してやろう」と考えてやらない方がいいというのもハッとした内容でした。(これは本の内容じゃなく、読んだ後のVPoEとの感想戦で出てきた話だったかもしれません)
エンジニアリングが好きな私たちのための エンジニアリングマネジャー入門
昨年読んだエンジニアリングマネージャーのしごとに続き、今年も色々と手探りで、エンジニアリングマネージャーやマネジメントの入門に関連した書籍を何冊かつまみ食いした年でした。無限に入門したし、無限に入門しています。それくらい、いつまで経ってもどれだけやっても難しいもののように想像しています。
この本は発売当初、Xでも話題だったように記憶していて、諸先輩方がいい本と言っていたように思います。
価値観とは何なのかみたいな話から始まり、マネージャーとして関わる相手は勿論、自分自身や企業、チームなどいろんな対象に対して整理され、色々あるけれどやはりそれぞれの価値観を尊重して進めていくというのが一番上手くいくというような話がありました。
「やりたいことをやっていく」というのがやはり伸びると思うのでとても共感です。
また、ここから”マネージャー”としてどういったアプローチをすると良いのか、できるのかについて考えていくページがやってきますが、ここもなかなか興味深いです。
既に頭から抜け落ちてきているなと思うので、また読み返したい本です。
リーダーの作法 ささいなことをていねいに
オライリーからこういう本も出ているのかと思って以前買った本で、とても多くのトピックで色んなエッセンスがまとめられています。なので丁寧な説明があって解説があってというような本ではないです。
ただ、サッと手に取って読むにはとても良い薄さで、作業場所の近くに置いています。
なかでも今年は「違和感」を大事にする年で、5章の虫の知らせはたまに関連するなと思って読んでいました。
以上が今年助けられたなと思った本でした。本の内容が特効薬になるわけではないのですが、何かヒントを得られたり、取っ掛かりになることもあるので毎度感謝しています。
また、この記事を書くにあたって読書メモや実際に貼られて付箋のページを読み返しました。今読んでみても大事だなと思うし、なかなか興味深い話が書いてあったりするので付箋の体験っていいなと改めて感じました。
次回は週明け12/9。社内でのコミットは勿論、OSSへのコミットも楽しんでいるエンジニア吉野さんです!